温暖化ガス削減の数値目標として、2020年までに2005年比15%減という数値が出ました。具体的な数値を示すこと自体は非常に良いことです。ゴールを明確にすることで課題を洗い出し、具体的になにをするかという行動に落とし込めるわけですから。
http://eco.nikkei.co.jp/news/nikkei/article.aspx?id=AT3S1001Q%2010062009
さて15%減というこの数値、一見すると欧州の国々ともさほど遜色はないように思われます。しかし、1990年度から2005年度にかけて、欧州では温暖化ガスの削減に成功しているのに対し、日本では逆に8%増加しています。よって、物差しを1990年比で考えたとたん、日本の貢献度は見劣りがしてしまうというわけです。
聞くところによると、この程度の目標だと、今の経済のあり方を大きく変えずとも日々の改善を行っていく、日本人の得意技でどうにかなる範囲だそうです。逆にそれ以上の目標が出てくれば、これまでの経済のあり方を根底を変える、新しいイノベーションが必要になります。
長期的な視点で考えれば、環境技術を売りにしている日本が低炭素社会へ自身を転換するための絶好の機会を失ったかたちであり、今回の決定は政治がリーダーシップを発揮しきれていなかったと考えざるをえません。